オルニチンは、肝臓の働きを活性化させる作用があるため、二日酔いに効果があると有名な成分です。しかし、オルニチンの効果は、二日酔いだけではなく、ダイエットや筋トレなどにも効果があります。肝臓の疲労はアルコールの分解だけではなく日常の生活の様々な場面に影響が出てきます。その中でも今回はオルニチンと筋トレの関係について説明していきます。

オルニチンとは

オルニチンは、自然界に存在する遊離アミノ酸の一つで、人の体の中にもともと存在しています。
アミノ酸というと、タンパク質を構成する最小単位なので、このオルニチンも、人の体の中で再構成され、タンパク質となって筋トレに効果があるのではないかと考える人もいますが、実は違います。

遊離アミノ酸というのは、他のアミノ酸と結合せず、単体で遊離した状態で常に存在するアミノ酸のことを言います。
そのため、オルニチンはタンパク質を構成するアミノ酸ではない珍しいアミノ酸なのです。このオルニチンに代表されるような遊離アミノ酸は、神経伝達物質やホルモンといった筋肉以外の物質をつくる材料になったり、エネルギーの生産を助けたり、人間の生命維持の機能を果たすために大事な働きをしてくれるアミノ酸です。

オルニチンは、2002年以前は食品に配合される素材として認可されていませんでしたが、2002年に認められると、健康に効果的な栄養素として注目を浴び、最近では、肝臓の働きを助けて二日酔いに効果があるということで人気が高まっています。
オルニチンは、摂取して腸で吸収された後、各臓器や筋肉などに血液を通して運ばれていきます。
そして、それぞれの場所で不足した際にすぐにその不足分を補えるように遊離アミノ酸という形で血液の中や脂肪の中なので蓄えられます。
筋肉に関することで言うと、オルニチンは成長ホルモンの分泌を促す作用があるので、その作用によって筋肉組織の再生を促進するという役割があります。そのため、オルニチン自体が筋肉を作る原材料になっているわけではなく、補助的な役割という形になります。

オルニチンの働き

筋トレをする際に摂取するサプリメントといえば、プロテインが有名です。
プロテインは、タンパク質を英語にしたものです。
その名前からも分かるように、プロテインとはタンパク質を粉末状にしたもののことをいます。
タンパク質は筋肉の原材料となるので、筋トレをした後の筋肉の合成に使われます。
オルニチンは、筋トレに役立つ成分の一つですが、そのまま直接筋肉になるというものではありません。筋肉の合成を補助する、サポート的な役割をします。
つまり、筋肉増強という面に関して言えば、プロテインほどの効果は見込めないものになります。

しかし重要なのは、オルニチンの持つもう一つの働きです。
プロテインは筋トレをする上で欠かせないサプリメントの一つですが、その副作用が深刻な問題になっていて、肝臓に強い負担を与えることが夢です。
プロテインを過剰摂取してしまうと、脂肪肝や高アンモニア血症といった症状が引き起こされる可能性があります。
しかし、オルニチンの持つ性質は、肝機能を保護するという性質なので、このプロテインの持つ副作用を相殺し、カバーする働きがあるのです。
そのため、プロテインを摂取する際には、副作用を起こさないため、という意味でも、オルニチンは役に立つのです。
筋肉増強のサポート、そして副作用の緩和、という意味で筋トレの後にプロテインを摂取するのと同時にオルニチンを摂取するというのがお勧めです。
また、オルニチンは疲労回復の効果もあり、疲労物質であるアンモニアを解毒するという働きもあるので、エネルギー代謝の過程で生まれる乳酸やアンモニアを分解し、疲労を溜まりにくくするという役割もあります。

まとめ

このオルニチンには、成長ホルモンを分泌させ、たんぱく質の合成を促すという役割、そしてプロテインによってダメージを受けた肝臓を保護する役割、そして疲労を回復する役割、という三つの働きがあります。筋肉増強という面に関して言えば、プロテインには劣りますが、多角的な作用があるため筋トレの際にぜひ摂取しておきたい栄養素の一つです。